ヒトプラセンタは注射による摂取のみ

ヒトプラセンタは注射による摂取のみ

プラセンタは哺乳類の胎盤から抽出されるエキスで、その中には豊富な栄養成分とアンチエイジング効果のある成長因子(グロースファクター)が含まれています。
そのため、プラセンタのサプリメントを摂取することで優れた美肌効果や滋養強壮効果が期待できます。
現在、プラセンタエキスの原料として使われているのはヒト・植物の5つです。
以前は牛の胎盤から抽出されたプラセンタも流通していましたが、狂牛病(牛海綿状脳症)が極めてまれに人間に伝染するケースがあるという理由から流通が禁止されました。
また、ヒトプラセンタについては現在サプリメントの原料としては使うことができず、注射のみで摂取することが許されています。
人の胎盤から抽出されるヒトプラセンタは効果が高いのですが、その一方で伝染病のリスクも否定出来ないため、使用については医師の管理の下で行う必要があるからです。
つまり、プラセンタサプリの原料は植物の4つであり、この中から選ぶことになります。

栄養や安全面で優位な馬プラセンタ

栄養や安全面で優位な馬プラセンタ

現在、国内で高い評価を受けているのが馬のプラセンタで、主にサラブレッドの胎盤から抽出されたものです。
サラブレッドは1頭1頭について血統登録がされているなど管理体制が厳しく、飼育環境も衛生的なので品質的に優れているからです。
栄養面でもサラブレッドは平均で400キロ以上の大きな体なので胎盤も他の動物と比べると非常に大きく、そこに含まれる栄養素も多くなります。
実際、豚と比べるとアミノ酸の量は数倍も多くなっていますし、豚にはない6種類の必須アミノ酸も持っています。
また、安全面でも馬プラセンタは優れています。
サラブレッドは衛生的な環境で非常にコストを掛けて大切に育成されていますし、定期的に健康状態のチェックも行われています。
さらに、馬は他の動物と比べると体温が高いため病気の原因となるウィルスなどが繁殖しにくいという特徴もあります。
あえて馬プラセンタの欠点を挙げれば、価格が高めという点になるでしょう。
前述の通りコストを掛けて大切に育てられていますし、頭数が少ないため希少価値があるからです。

価格面で優位な豚プラセンタ

豚プラセンタもサプリメントの原料として幅広く使われています。
豚プラセンタの最大の特徴は価格の安さです。
豚は通常、1年に2回から3回出産することに加えて、一度に産む子豚の数も10頭前後となるので、馬と比べると大量に生産することができます。
成分的には馬サプリメントと比べるとアミノ酸の量が少なめですが成長因子も含んでいますし、低価格ということもあって人気があります。
ただ、以前の豚プラセンタは安全面で課題を抱えていたのも事実です。
豚は一般的に狭い豚舎の中で大量に飼育されているので病気にかかりやすく、予防接種でワクチンや薬剤を投与して病気の発生を抑えていました。
これがどのように人の体に影響を与えるのか不安視されていたのです。
しかし、現在はプラセンタを抽出する豚については特別な環境で飼育される「SPF豚」が使われるようになってきました。
SPFとは豚の健康を害するような特定病原菌がいない環境で生育された豚のことで、予防接種なども受けていないので非常に安全性の高いのが特徴です。

海外で人気の羊プラセンタ

海外で人気の羊プラセンタ

羊から抽出されるプラセンタは日本ではあまり流通していません。
というのも、牛と同じ反芻動物である羊のプラセンタを摂取することでわずかながらスクレイピー(狂牛病と似た病気)の感染リスクがあるという理由で、日本国内で生産することができなくなったからです。
しかし、依然として海外では羊プラセンタは流通しています。
豚のプラセンタと比べても成分量がそれほど劣るわけでもありませんし、価格も低めで購入しやすいからです。
もちろん、成長因子も含んでいます。
安全面についても日本でのSPF豚のように非常に厳しい管理の下で飼育された羊の胎盤を原料とした、安全性の高い商品も流通しています。
羊プラセンタのサプリメントを使用する場合は海外から輸入するという形になりますが、その際は品質面を必ず確認することが大切です。

成長因子を含まない植物プラセンタ

プラセンタサプリの中には植物プラセンタを原料としたものもあります。
しかし、植物には当然ながら胎盤という臓器は存在しませんので、代わりに胎座という部分から抽出されるエキスを用います。
胎座には植物が発芽するための栄養が豊富に含まれているので、その栄養が様々な効果を発揮するのです。
しかし、植物プラセンタには成長因子は存在しません。
美容効果や健康効果はあくまでもアミノ酸やビタミン類、ミネラル類などの栄養成分によるものに限定されてしまいます。

そのため、馬や豚など動物性のプラセンタと比べると効果も限定的なものとなってしまうことを知っておきましょう。
より高い効果を期待するのであればやはり馬プラセンタがおすすめと言えます。